今日一日知的財産の勉強を行っていました。

文明と呼ばれるものが出来てから社会の生産・生産システムの裏には必ずこの知的財産(以下知財)があったわけで、細部まで目を通すと規模が大きすぎて、一日勉強して何とかなるレベルのものではありませんね。

知的財産戦略本部による知的財産推進計画2006(以下知財計画2006)をはじめ、様々な(と言っても偏ってますが)文献に目を通し

いろいろ現状を知ることができました。兼折先輩、ありがとうございます。

□定義□

●知的財産基本法
第2条  この法律で「知的財産」とは、発明、考案、植物の新品種、意匠、著作物その他 の人間の創造的活動により生み出されるもの(発見又は解明がされた自然の法則又は現象であって、産業上の利用可能性があるものを含む。)、商標、商号その他事業活動に用いられる商品又は役務を表示するもの及び営業秘密その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報をいう。
2  この法律で「知的財産権」とは、特許権、実用新案権、育成者権、意匠権、著作権、商標権その他の知的財産に関して法令により定められた権利又は法律上保護される利益に係る権利をいう。


□基本的視点□
簡単に言うと知的財産の推進とは3つの視点からなる知的創造サイクルの加速により技術革新の加速をはかるものです。
1)創造
2)保護
3)活用

知財計画2006やイノベーション25が言うには「新日本様式」といえる日本ブランドを作るそうです。

□考察□
以下は知的財産教育の視点から話します。今回は技術教育からの知的財産や情報教育からの知的財産教育などカテゴリ分けが厳密に出来ていないので全部包括して考察します。

知的財産には発明・意匠など「創作」のためのものと営業・営利など「経営」のためのもの、二つの視点があります。

芝浦工業大学の丸山先生は歴史的な見地からもこの「経営」的内容を技術教育に含むべきだと言っています。

また知財計画2006では知的財産教育は主に大学・大学院で行うものとし、大学の評価としても取り入れるという記述がありました。

現状では知的財産裁判所の設立(2005)もあり、主に法学部などで知的財産教育は重視されているようですが、

三重大学の中西康雅先生は工学の視点からも大学で知的財産教育の基礎を学び、大学院でより深い知識を学ぶべきだと考察されています。

現代GPでも知的財産教育を取り上げている大学はいくつかあるようで、検索するといくつかでてきますが「知的財産教育の出来る学校教員養成課程」の取り組み及びその推進が行われているようです。
大阪教育大学
京都教育大学

また初等・中等教育にも教材レベルでは知的財産教育(主に著作権教育という統計が示されていました)は行われており、今までの学習を知的財産教育の大々的な導入は授業改善の提案である、と三重大学の村松先生は言っています。

知的財産の学習では「創造性を伸ばし知的財産を尊重する態度」すなわち知財マインドを育てることが目標となり、知財教育の導入は教師の独断的な視点だけでなく
工夫・創造の評価に取り込める
社会と連携できる
等のメリットがあります

また、IPカルチャーと呼ばれる知的財産を尊重する文化が提唱されており
1)自分自身の知的財産を尊重し、創造性を育てる
2)他人の知的財産を大切にし、法制度を知り、守る
3)先人の発明や知恵に感謝する

文化です。
この文化を根付かせることが、これからのイノベーションに大きな意味を持つのでしょう。

また、中学校技術科での実践としては、Jr特許実践としてロボコンなどと連携して、またプログラミングによる計測の方法やPSの処理によるコンテンツ製作に著作権教育を用いるなどの知的財産教育が報告されています。

体験を伴って知的財産の学習を進めること、また知的財産辞退は最初に述べたとおり生産の裏に(というか生産したものが)あるわけですから、導入も大きな改変の導入などを必要とせず、そんなに難しくないと報告されていました。

次回改訂される学習指導要領に含まれる可能性があり今後非常に重要な学習として焦点を浴びているところです。


□私見□
(ココからはただの雑談です。)
これらの知的財産教育の導入は非常に有意義であると思います。しかし導入に対して注意しなければいけないのは社会がまだまだ急速かつ大きく変わっているということを自覚しなければいけないことです。
知的財産教育とは別に独立して知的財産についての社会的価値観が変わってくることが予測されます。知的財産についての社会的価値観が反映されて知的財産教育が行われるべきなので、気を引き締めないとですね。

経済の視点では多くの学者から、第四次産業は情報サービスとなるだろう、といわれています。

しかし、梅田望夫著-「ウェブ進化論」では
ソースコードを無償で提供する「オープンソース」が提示されています。


また創作した「コンテンツ」の一例として動画やテレビ番組については、youtubeが世界に無償で発信・共有できるようにしてしまったため、世界は対策を始めました。
GYAO TVなどの広告を見ないと見れない番組作りなどはいい代表例でしょう。

橋本大也-第7回 テレビとネットの近未来カンファレンス-
・SNS最大手のMixiは”Mixi動画”を始めることをアナウンスしました。
・NTTグループが”ClipLife”で投稿動画サービスに参入しました。
・YouTubeユーザーのテレビ視聴時間が減少したという調査データが公開されました。
・動画にコメント字幕をつけるコミュニティ、ニコニコ動画1日200万ページ達成
・ユーチューブ、ビデオの著作権者に収入を分配するシステム導入を計画

などのニュースがありました。


と、著作者への収入の形も変わりつつあります。恐るべしWEB2.0。


要は情報社会は価値観がまた大きく変わってきていて、情報が直接的なお金にならない(≒価値がわかりにくくなる)。ある程度基礎が出来ている情報たちの価値が(本当はめちゃくちゃあるんだけど)無償になっていく。

近々無償である部分の線引きが明確にされると思います。
また法整備によりコンテンツの扱いも現状を踏まえて勧めていくのか、従来に戻るかもわからない状態です。

これを踏まえ、これからは価値ある(値が付く)ものとしてとして、情報を組み合わせ複雑に構築した情報システムや、専門分野の情報やノウハウ情報がこれからの情報サービスの主流となるそうです。


なのでこれからは豊かな発想力として

1)何もないところから思いつく、気づく
2)今あるものを応用する

の2)がより多く求められる社会になっていくってことじゃないでしょうか。

情報だけじゃなく、知的財産に対しての意識が高まり、バーコードなど「公開特許」が増えると、(知的財産が無形財産と呼ばれるのに対して)有形財産でも同じような現象が起こる気がしないでもない。

そうなると知的財産の評価の仕方(値段や価値のつけ方)が変わってくる可能性があるかな、とちょっとぼーっと考えてみました。

知的財産教育の3)先人の発明や知恵に感謝する視点がかなり重要な視点になってきそうですね。

世の中ってどう変わるか予想が付かないですからね、コンパイルERRORですね。

院試まであと少しです、頑張ります。