ここ数年専門書を読んで頭を抱えていたこともすっきり消化できました。

子供向けだが大人が読んでも十分面白い本

副題は?糸電話で3人以上が同時会話する方法?

子供の頃を思い出しました。

先生から副題通りの課題を与えられ、ストーリーは進みます。

糸電話によるネットワークをインターネットを代表とする通信ネットワークと重ね合わせ説明するのですが、

非常に分かりやすかったです。

多少なりともネットワークに触れた経験がないと混乱するかもしれませんが、

少しでも経験があるならなるほどと頷けるものでした。

ツンデレな小学生達が校舎中に糸電話を張り巡らせるという設定には多少無理があるモノの

中学校などであれば先生の実践はできると思うし機会があればやってみたいと思わせる授業内容でした。

ただ本書に書いてある内容で一番大事にしたいと思ったのは

「人が増えると新たなルールが必要になる」と言うこと。

少数であれば必要ないルールも人数が増えシステムが複雑になると必要になってきます。

これからネットワーク社会で生きていくのであればこの考え方は重要で、

情報倫理を教える場合この視点を身に付けさせないと、現段階までのネチケットを教えるだけにとどまるのであれば情報教育の意味はあまり無いのではないかと思います。

複雑な社会を生きる子どもたちに対しどれだけ単純に物事を伝えていけるかも、これからの教師の課題ですね。

是非一読を。