課題を提示し解決するPBL(プロブレムベースドラーニング)が何年も前から続けられています。

技術の発展って、だいたい
1.(科学)技術の発見・発展
2.課題の発見
3.解決する技術の発見
4.技術の発展

のサイクルによるものだと思います。

技術をまなぶ、ものつくりを学ぶことの大きな意義はこのサイクルを身に付けること、いわゆる課題解決能力が重要だと考えられているのであり、PBLが注目されてきた経緯をふまえるとこれは裏付けられると思います。

しかしもう少しいうと課題が出てくるメカニズムを教師がわかっていなければそれを教えることができない。

まず、課題が出るというのは現状に満足しないという姿勢や感情があるからです。

現状に満足であれば科学技術を進歩させる必要がありませんよね。

そしてその技術が発生するメカニズムは主に

「コンセプトが生まれる」
「数が増えたら必要になる」

のどちらかであると考えます。

課題もコンセプトを生むきっかけに過ぎません。

課題を含めた(踏まえた)コンセプトこそ技術が発生するメカニズムの上で重要です。

そして数が増えること。

数が増えると新たな仕組みやルール、技術が必要になります。


例えば

一階建ての平屋があったとする。

ある日ふと思いつく。

「2階を作れば有効な敷地が増える。」

これがコンセプトです。

すると二階に上がるための『階段』という技術が必要になる。

さらに階を増やす。

すると5階より上くらいから歩いて上るのがたいへんになる。

そこでエレベータやエスカレータという技術が生まれる。



言葉が足りないですが、このメカニズムさえ子供達が分かっていれば、どんな技術がこれから発生しても対応できると考えます。

技術の評価は以前と比べて何が便利になったのか、何が新しいかが分かればよいのですから。

これからはPBLにかわって、CBT(コンセプトベースドテクノロジー)の発展とその仮想学習、CBL(コンセプトベースドラーニング)が多く発生してくると予想しています。

技術の授業は短いです。多くの人は帰納的にしか物事を結論づけられません。

このことをどれだけ理解できるか、効果的な授業方法は模索中ですが、また考えたことを紹介したいと思います。