後輩と議論しました。
中国での教育プロジェクトについて話しているとき、

その教育の必要性の背景に犯罪数の話が出てきたんだけど

犯罪と教育の関係について議論になりました。

彼女の意見はこう

「犯罪が多いから教育をするんじゃなくて、教育の副次的効果として犯罪率が減るのが理想」

この議論は深い。

確かに教材や教育内容は社会の状況に対応させる必要があります。

少年犯罪は戦前戦後に比べるとめちゃ減っているし、凶悪かどうかもどの時期と比べるかによる。

件数もここ数年横ばいか減少

しかも件数増部分の原因は主に路上の放置自転車などの「占有離脱物横領罪」というからなんとも。

それでもいじめが増えているとかマナーが悪い子供が増えているとか無根拠で道徳教育を推進しろという(一部の)保護者。確かにいじめは増えているようですが

無根拠といえば「最近の若い者は」って言葉はエジプトのファラオ王朝の時代から言われてたことが明らかになってるし、

昔と今を比べ嘆くのは間違った懐古主義だと思う。

「嘆くより動く」はよく言われます。

とにかく犯罪抑止効果=教育は短絡的過ぎますね。



「犯罪抑制のために学校教育を充実させる」には2つの勘違いがあります。

1.犯罪の原因は教育ではない

犯罪の原因は犯罪者人の判断ミスです。

むしろ教育水準より経済水準のほうが犯罪率と相関が高いのではと考えます。

2.犯罪抑制のための教育は学校以外でもできる

確かに学校で犯罪抑制のための教育実践を行うことは人が集まることから行っても効果的だ。

だからといって家で躾をしなくてよい訳ではない。

教育とは判断力を身につけることであって善悪を知ることではありません
(善悪を知ることが不必要といっているわけではありません)。


教育と犯罪の関係について僕の意見は、

「犯罪があるならその裏の背景や本質を知って教育に反映させる必要はあるのでは」

でした。犯罪と教育は直接関係はしません。あくまで僕の意見です。