8月25,26日と産業技術学会に参加した。

個人的に学会が大好きになりつつあるのだが

今回は先週からの体調不良により最後まで参加できず

かなり反省の残る学会となった。
研究発表というものはとてもシンプルだと思う。
単純にいいたいことをデータと論証による裏づけで語る。
論証のはっきりとしたレポートもあれば
論証のあやふやな学術発表もある。
研究室の輪講や指導のおかげで見る目だけは肥えてきた。
実際に研究をやれといわれると自分でもざるのような研究発表になるんだろうけど。

産業技術教育学会なのでさしずめ教材開発の報告が並ぶ。
今回は、大学院生の発表する理屈詰めの教材ですらこの何割が残るだろうと考えていた。


理由は2つ。

まず教材自体の実用性について。
教師が教材を選ぶときに何を考えるだろうと考えてみる。
「自分には確固たる信念があって、これをより強く伝えられる媒体として教材を選んでいる!!」
そう強く主張する教師をぼくはほとんど見たことない。
教師に沿う主張できる力量がないとは考えられない。
現場はなにやら制約が多いようだ。

産業技術教育の場合でも、実物の産業機械を並べて説明しないのには訳があるはずだ。
誰に聞いたわけじゃないが、実際に見るのは、教材のインパクト、伝える概念のシンプルさ、コスト、教材研究(予備実験などの手間)の少なさ、などなんじゃないかと予想している。
実際はどうかわからないが自分が先生ならそこを見るだろう。
インパクトはモチベーションを、概念のシンプルさは使い勝手、コストや教材研究の手間は教師の継続性に影響する。
技術力の高い教材は毎年いくつも見るのだけれど、この中の先生たちがどれだけこの新しい技術について学ぶ時間があるだろう。
使い勝手やコンセプトを開発側が考えることは重要だと思う。
技術が優れていれば教材として優れているわけじゃないというのはしっかり意識しなければならない。


2つ目に教材化されたとして、どうやって広めるかと言う問題が浮かんだ。
大手の教材会社に拾ってもらえればある程度使ってもらえるだろうが、
そうでない場合、口コミで広めるのはどれくらい可能なんだろうか。
中学校技術科であれば、村松先生の技術.comがあるが。
ソフトウェアや暗黙知を形式知としてネット上に置くのは結構前からやられている。
これだと検索能力のある一部の教員が気付くものになってしまう。
しかしこれは僕が知らないルートがあるのかもしれない。
学会参加を始めてまだ日が浅いため学会で発表された教材たちの行く末を知っている方がいたら是非教えてほしい。
これは素朴な疑問だ。


ところでこの「教材」を「技術」と置き換えて、広報(宣伝)が問題とするならば、
やはりマネジメント、すなわち"技術経営(MOT)"が重要だ
という結論に落ち着く。
このたび日本MOT学会があることを知った。一年ほど前にできたらしい。
9月にシンポジウムがあるようなので早速参加してみようと思う。
誰か一緒に行きませんか?