いやー、読後の幸福感が素晴らしい。急に世界が平和になった気がするのだ。

もちろんそれは自分が嫌なことから目をそらしているからかもしれないし、自分が恵まれた環境にいるからかもしれない。

でも手に入れた気がした、平和に対する希望も、けんかしていた子と仲直りできる希望も。

今年読んだ中でも最高の一冊。最高のクリスマスプレゼントとなった。

この100エントリー目で是非紹介したかった。
本書はアービンジャー・インスティチュート社による人間関係の啓発本と言えば良いだろうか。本書のカテゴリはもっと広い。

物語という体裁の割に非常にロジカルでわかりやすい上に、翻訳の日本語の単語のセレクトもなかなか上手い。

英語特有の(日本語にしたときの)回りくどい表現は若干気になったものの、本書の内容を読めばそんなものは小さな問題でしかない。

比べてはいけないが「13歳からの「人を動かす」」を読んだ後だったこともあるだろう。しかし、「人を動かす」が入門であるなら、こちらは実践書。両方読んでおいて損はないだろうし、プレゼントにどれを選んでも間違いはないだろう。

本書の主張は、人は行動、その理由、と言う階層の下に、もう一つ「心が平和であるか敵対的であるか」というバイナリな層があると言うものだ。

心が平和であれば表面上敵であっても世界は平和に向かう。

と言うのである。

敵対的でも表面上味方であろうとするなら偽善だろう。そのうち亀裂が生じる。

と言えばしっくり来るだろうか。

詳しくは読んで欲しい。

前作、自分の小さな「箱」から脱出する方法では、私は寛大さを得ることができ、本書では感動と似た感情と共に、実践の姿勢を身につけることができるのだ。

具体的な方法も書いてある

1.間違いに対し正す
2.正しい方に向かうために教え、伝える
3.話を聴き、知る
4.関係を築く
5.影響直を持つ他者との関係を築く
6.箱から脱出する、平和な心を獲得する

もちろんこれを行う前提を知った上でないといけないのだが。ちなみにこれは教育でも応用できるよね。

また、禁止事項として「一括りにしないこと」があげられている。

出身:○○人や、性別、宗教、趣味(トライブ)。人を一括りにする言葉は多々あるが、それを使って物事を語ると人を人として見る事ができなくなる。

非常に納得してしまった。人間の「分類ができる力」というものが長所でもあり短所にもなりうると言う事だ。



本書を読んで一つ思ったことがある。それは「箱」は自分の周りだけでなく、二人や三人、又はグループごと囲んでしまう場合があると言うことだ。

いわゆる排他的ナショナリズムである。

信頼の置ける人間同士の間では箱の壁はなくなるが、その外に対して箱の壁を作ってしまう。

本書では主に1対1で書いてあるが、これを取り払う事ができるかどうかが問題なんだと思う。

国際紛争から宗教、フェミニズム、同和問題まですべてがここに収束する。

最近では、法律界隈がうるさくなっていて、規制するだどうだと行動をベースにした話ばかりがあげられているが、それでは何も解決しない。

行動で問題を語るのでなく、心の在り方で問題を語る、この視点を忘れてはいけないだろう。

この本を知るきっかけとなったdainさんに非常に感謝したい。

と同時にこの気持ちを共感したくてmixiにコミュを作ってしまった

こちらも気が向けば是非どうぞ。