やはり羊×オオカミ。笑


本書は文字通りマンガと解説による微分積分の入門書。中身はこんな感じ

マンガと解説というか、文章がありそれをマンガで補則解説と言ったスタイル。

数学嫌いをなくそうと思って最近ちょくちょく数学本を勉強するようにしている。

中身もわかりやすくシンプルで、一日で読めたが、秀逸なのは登場人物?のオオカミである。

ヤギの「めんどくせー」という不満を

「数学ってのはそういうもんだ」


の一言で切り捨てる豪快さ。

P143
「数学にはこういう独自のルールが多い、良くない傾向だ」


とかかっこいいことも言う。

キャラが立ちすぎてあらぬ妄想をしてしまうこともしばしば。。。笑



冗談はさておき、本書を読んで少なからず難点か不満が出てきた。

まず対象が誰なのかが曖昧すぎるのだ。

高校生用の参考書とするのであれば蛇足が多いし、
大人用にしても一度微分積分を習った人が、「こういう意味だったのか」と納得すべきものなのか、微分積分を習ってない人が学ぶためのものなのかわからず、それぞれが帯に短したすきに長しといったところ。

そして巻末にはこの入門書でわからなかったら他の入門書を買えという始末。間違ってはいないが、結構元も子もない言葉ばかり書いてある。

かわいらしいタッチのマンガとわかりやすい文章によって多くの読者は共感でき、緊張感や苦手意識は和らぐであろうものの、最後の方はやはり公式の羅列でわかりにくいしとっかかりにくいうえ、最後の物理のところは解説はいらない。もっと簡単な紹介程度で良い。頑張って理解してきたのに最後の方で「やっぱ無理」と思ってしまう。実際に私は読み飛ばした。

せっかくの本書の良さをその部分で相殺してしまう上に、最後の最後に「わからなかったら他の入門書を買え」では、こちらとしては損した気分になってしまう。チャプター69までで中身をまとめ、もっと丁寧に解説することに徹して本書の売りをもっと前面に出してもいいと思う。

高校の頃予備校に学びに行っていたのだが、こちらは90分で本書と同じ内容を解説し理解させてくれた事を思い出した。代わりに講義料は5000円か一万円位しただろうか。

どちらを選択しても間違いはないだろうし、本書は同じだけの価値を持っているとは感じた。