「書き初め」でよくない?に従って書き初めをしてみる。

去年一年で一番役に立った視点がこの「断言・断定はエンターテイメントである」という視点だ。

もちろん定義というか、前提がある。

「前提を十分に説明せず、対象を一括りにして結論を出す」タイプの断定である。
「日本の若者の道徳は低下している」

「違法ダウンロードによる経済損失はすさまじい」

「ありがとうと言い続けた水を凍らすときれいな氷の結晶ができる」

99.9%は仮説を読んでもわかるとおり、現在の価値観や常識は仮定に仮定を積み重ねてできている。何が本当かなんてわからないけど、という前提や仮定のもとに今を語っていると、賢い人たちは念頭に置いているはずだ。この価値観や前提が移り変わることをパラダイムシフトと言う。

空の上に宇宙があるといっても、視認はできても実際に宇宙空間に行ける人はごくわずかである。これは仮定でしかない。

が、その仮定の上で宇宙の奇跡の存在を語る事は、宗教のようにあるかわからないことを語る事と似ている。だが、同時にあるかどうかわからない事ほど人の心を引きつける事もない。

だからこそ、エンターテイメントなのである。

あるかどうかわからないもの、本当にどうかはわからないものを数値をはじめとする妥当な根拠を持たずに"こうだ"と断言・断定する。

この行為は本当は一概に悪い悪いと言えない行為に対して「悪いことは悪いと叱ってくれる人がもてる」のと似ている。

エンターテイメント、ただの煽りや釣りでしかないとわかっていれば憤ることもなく、ひどい記事や番組や本も笑って見ることができるようになる。

ただ、大事なのは本当に知らない人たちへのケアだろう。

新年早々爆笑問題の番組で、「噂やデマの6?7割は研究者が流している」という話題が出た。

研究者の半数以上がそういう態度である以上、ブロガーやマスメディアなどの最先端でない、マネジメント層の対応やケアはたいそう重要である。

今年一年、そういう点に注意して、世の中の話題を楽しんでいこうと思う。