普通のことしか言えませんが、詩はいいもんだなぁと。

本書は、いわゆる団塊の世代のための詩の本である。以上。

広い意味での団塊の世代ってのが、「昭和20年から26年生まれ」だそうで、

彼らが小中学校で読んだ教科書、つまり昭和30?40年頃の教科書に3回以上載った本を掲載したんだとか。

編者の好みも入ってるらしい。

宮沢賢治の「アメニモマケズ」以外、読んだことのある詩がなくて、

この何も思い入れのない詩を新しく読んで消化する感じというのが何とも言えず、食べたことのない珍味を味わうような気分だ。

コメントの仕方がわからない。なので内田先生に任せます。

団塊の世代というと、祖父よりも若く、父親よりも年上なため、どうも共感がもてないのだが、純粋に僕が子どもだったとしたらどうだろうと思い考えながら読んだ。

教師の普遍的な仕事は何かと問われたら、今のところ僕は「(生徒たちに)視点を与えること」と答えると思う。

しかし、詩というものはやっかいで、一冊で多分1週間分の新たな視点を人々に与えてしまう。その視点が役に立つ立たないは今は論じるつもりはない。

発想の転換、緻密な描写。

高校の頃、教師のつまらない一時間の講義よりも、

あの詩の一行の言葉の方が僕を引きつけていたことをふと思い出した。