この箱の哲学は自分の人生にめちゃくちゃ影響を与えたため
今現在僕は箱の外で人を見ることができている。
前作二冊は若いうちに是非読んでおきたいものであった。

 本作は箱シリーズ最新作というよりまとめ本。
本書は所々に自分の箱入りチェックがついて非常にお買い得!

とは行かないのが少し残念。前作を読んだ人であれば、立ち読みで十分だったりするのである。

買っては見たものの、内容の半分は前作の重要なところをわかりやすく抜き出したもの。
書評-自分の小さな「箱」から脱出する方法-より
東京に行く前日、僕はチャプター5まで読んだろうか。

いろんなところに移動して顔を出していたため、疲労を抑えきれず、読みながら寝てしまった。

ここまではあぁ、またいつものマネジメントスキル本かぁ。

と言う感想だった。


という部分を大幅に省いた、それが半分であった。前作の丁寧でロジカルでじわじわ効いてくる感覚がいいのに、と前作ファンは思ってしまう。

しかし、とは言ってもそれは本書の目的が前作と違うからである。
本書は逆に言えば短時間で読める、図解入りでわかりやすい、前作よりリーズナブルなどの特徴は長所となる。
僕は本書のように子供たちに箱を教えることができる本を切望していた。
いわば本作は、箱を教えるための教科書である。

というわけで早速本書のチェック項目などを参考に授業アンケートなどに組み込ませていただいた。

これから僕は未来ある子供たちに「信頼」を教えなければならない。

 フリーター、ニート、ワーキングプアと、社会に起きる現象は、「信頼」を軽んじた大人たちの被害者であると思っている。

確かに信頼があっても食べられるわけではないし、信頼があっても稼げるわけではない。”

というのは嘘である。人は信頼しているからこそ生かそうと思うし、信頼しているからこそ約束を守ってくれたことに対し対価を払うのだ。表面でなくその裏にある信頼を読み取る力がなければ将来の成功はない。その信頼の基準が「箱」なのである。

 もちろん信頼のあり方はこれがすべて正しいというわけではないが、世の中の多くの仕事や人間の関わり方はこういう側面を持っている。現代は例外が増えただけで、それが今更になって社会問題化してきただけである。

「社会を変えるためには人を変える必要があり、人を変えるには自分が変わるのが一番である。」その意味を本書を読んで是非考えてほしい。技術を教える立場のものが人間関係を教えるというのも何とも滑稽に見える話だが。

一つ蛇足だと思ってしまったのは、巻末のコラム、これが宗教じみているのだ。好きな人は好きだろうが、自分としては少し遠目で読んでしまった。こればっかりは賛否が分かれるかもしれない。

参考:書評-自分の小さな「箱」から脱出する方法- 
   書評-2日で人生が変わる「箱」の法則-
   学校で学ぶべきはこれだろ、常考 書評-なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?-