タイトルは釣りだけれども、文部科学省のサイトを見たら発表されていた
新しい日本の教育 今こそ実行のとき!「心を育む」ための5つの提案

新しい日本の教育今こそ実行のとき! (PDF:111KB)

「心を育む」ための5つの提案 (PDF:61KB)

 「今こそ」と言う割にどこら辺が新しい提案なのか、従来の「道徳教育を充実します」宣言や「道徳を充実させろよ」提案との違いがわからない。道徳を充実だけで子ども達が変わるのであればどこの学校でも総合的な学習の時間を利用してとっくに行っているはずだ。今の若い子達は徐々に「言い聞かせ」が聞かなくなっているのだから、教材が充実したといえるのはふたひねりくらいの労力が必要だ。

 道徳性の充実について、重要なのはイベントとその振り返りではないだろうか。

 普段と違う場面でどのような行動を取るか、それを普段の自分とどう統合するか、そういう機会こそが重要であり、ケータイの使い方云々よりも学校が満足したイベントを行えているかとその振り返りにどのような効果があるか調査すべきだ。若者達は変わりたくても変われないと思いこんでいるのではないかと思う。僕自身昔はそうだった。それに対して、イベントを機に自分が変わったと言う理由は自分自身を納得させやすい。

 それからただでさえ時間に追われている教師達にこれ以上調査やテストを増やすべきではない。その予算を部活動の監督をする先生の給与に反映させたりもっと使うべき部分があるだろう。

 あと、まず校長用や要職用の新人研修マニュアルを作って、「最初は『好きにやってほしい、責任は俺が持つ』と言う」などといった教員の自己実現の確保と居場所作りを徹底するよう指示したりしないだろうか。もちろん方法論は徹底的に学ばせるという前提つきだけど。

参考:「心を育むための5つの提案」を公表―塩谷文科相