社会問題

[ニュース]文部科学省の「心を育む」教育がひどい

タイトルは釣りだけれども、文部科学省のサイトを見たら発表されていた
新しい日本の教育 今こそ実行のとき!「心を育む」ための5つの提案

新しい日本の教育今こそ実行のとき! (PDF:111KB)

「心を育む」ための5つの提案 (PDF:61KB)

 「今こそ」と言う割にどこら辺が新しい提案なのか、従来の「道徳教育を充実します」宣言や「道徳を充実させろよ」提案との違いがわからない。道徳を充実だけで子ども達が変わるのであればどこの学校でも総合的な学習の時間を利用してとっくに行っているはずだ。今の若い子達は徐々に「言い聞かせ」が聞かなくなっているのだから、教材が充実したといえるのはふたひねりくらいの労力が必要だ。

 道徳性の充実について、重要なのはイベントとその振り返りではないだろうか。

 普段と違う場面でどのような行動を取るか、それを普段の自分とどう統合するか、そういう機会こそが重要であり、ケータイの使い方云々よりも学校が満足したイベントを行えているかとその振り返りにどのような効果があるか調査すべきだ。若者達は変わりたくても変われないと思いこんでいるのではないかと思う。僕自身昔はそうだった。それに対して、イベントを機に自分が変わったと言う理由は自分自身を納得させやすい。

 それからただでさえ時間に追われている教師達にこれ以上調査やテストを増やすべきではない。その予算を部活動の監督をする先生の給与に反映させたりもっと使うべき部分があるだろう。

 あと、まず校長用や要職用の新人研修マニュアルを作って、「最初は『好きにやってほしい、責任は俺が持つ』と言う」などといった教員の自己実現の確保と居場所作りを徹底するよう指示したりしないだろうか。もちろん方法論は徹底的に学ばせるという前提つきだけど。

参考:「心を育むための5つの提案」を公表―塩谷文科相

今不足しているのは教育の評価方法

【教育】 「ゆとり教育を導入したころから、日本の教育は悪くなった」…米カーティス博士★2
★「ゆとり教育を導入したころから日本の教育は悪くなった」

・日本の政治の特異性を米国の政治学者の目から分析した著書などで知られる
 米コロンビア大学政治学教授で早稲田大学客員教授のジェラルド・カーティス博士は
 2008年7月15日、東京・内幸町の日本記者クラブ会議室で現在の日本の教育のあり方を
 こう分析した。
 「ゆとり教育で日本の義務教育の水準は低くなり、日本の大学は勉強してもしなくても
 評価は同じという深刻な問題を引き起こした」という。


反応のステレオタイプさにはいい加減うんざりするのだが、本質的な部分でもう少し知っておかなければならないところがある。むしろ大学の教育の中にこそ問題がある。印象論的だが書いておこうと思う。 続きを読む

そのブックマークが大親友のものだったらどうするだろう

ネガコメ、批判などで連日炎上、コメントスクラムが続き、じゃっかん普通になってきた感も見受けられるが、やはりいくつか考えておきたいことがある。

その批判したくなるブログを書いたのがあなたの大親友だったらどうだろうか。

そのブクマのネガコメが大親友からのものだったらどうしますか。 続きを読む

不寛容を種にするビジネスチャンス

マナーと迷惑と権力、または「あの人どうにかしてください」
もちろん念のため書いておくと「何があっても警察を呼ぶな」とかいう話じゃありませんよ。そうではなくて、些細な「不愉快」を抑えるために権力におもねることは、すなわち、そのような些細な領域にまで権力の拡大を認めることにほかならない、ということです。そうやって社会生活のすみずみにまで力の支配を行き渡らせたいのでしょうか。権力は必ずしもあなたの味方とは限らないんだけど、「お上」に「あの人どうにかして!」と訴える人々は、実際には権力に栄養を注ぎ込んでいるわけでしょう。そんなことが広がっていくと、なんでもない人の行為がいつ「迷惑」認定されるかわからなくなる、そういう想像力は必要だと思います。


マナーに対する不寛容もケータイのサイト規制も、環境問題も保険も同じ構造でできてるなと思ったので書いておく。

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CFBA発足のお知らせ

Creator First! Bloggers Allianceというサイトが開設された。ありがたいことに前に創ったロゴを使っていただき丁寧にトラックバックまでいただいた。

CFBAの目的は政治活動として行うわけではなくあくまで意見交換という。一つのポータルとして普及してもらいたい。自分はまだまだ論客として未熟なので、建設的な意見を主張することは難しいと思うので、できることといえばこのように普及に携わること位だ。

自分が何より貢献したいのは"人と人が健全な人間関係を築く社会"である。そのために知的財産という問題一つをとっても落としどころの整備が必要だと考える。

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久々に知財話

著作権管理に革命!コピー機に自動的課金システム
日立製作所、日立システム九州、リコー、ゼンリンの4社は、新聞や出版物などの著作物を複写する際に自動で著作権使用料を課金できる新システムの実証実験に成功した。
 新システムは、個体識別が可能な無線ICタグを装着した著作物を、ICチップ読み取り機能を搭載した複写機でコピーすると自動的に著作権管理センターに使用料が課金される仕組み。出力した複写物には特殊な透かしが入り、2次的複写の際にも課金され、無断転用も防止できる。


携帯業界に衝撃、米国企業が多機能携帯の基本特許を取得
【Technobahn 2008/1/26 10:48】米カリフォルニア州のミネルバ・インダストリーズ(Minerva Industries)社が22日付けで米特許庁から許可を受けた特許(US 7,321,783 B2)が米携帯電話業界に衝撃を与えている。

 今回、ミネルバ社が取得した特許はパームサイズの携帯電話に、インターネット接続やメモリー用のスロットを装備したいわゆる多機能携帯電話の基本概念をまとめた基本特許に近いもの。業界ではこの特許があればほとんど全ての携帯電話メーカーに対しても特許侵害の訴訟を起こすことが可能といった見方が強まっている。


一ヶ月以上前の記事を引用してしまって申し訳ないが、思うところがあったので。 続きを読む

餃子問題から見る国際経済格差

小難しいタイトルをつけてしまったがシンプルに説明したい。

毒入り餃子問題で農薬が危険なものだったことが問題になっていたが、
あるニュースで食糧自給率の問題を取り上げていた。

日本は40%しか自給率がなく輸入に頼るしかないと。
むしろ逆である。
日本が輸入に頼るから自給率が少ないと考えられないか。

国の間では経済格差があって、物価の違いがあって、人件費もそれに対応して低くなるはずだ。中国の社会人の月給は日本の10分の一と聞く。とすれば、単純に考えて日本の野菜より中国の野菜が10分の1値段が低いのだ。

安い方から買った方が生産者が得なのは誰が見てもわかる。
200円の餃子の原材料が10円か1円かだけで、単純に収益が10倍変わると考えられるわけだもの。

ニュースの解説者が「徹底的に原因を洗い出すべき」といっていたが、実はこの問題の原因はそういう国際経済格差と、その中で利益重視で生産をするために輸入を行う生産者の倫理の問題ではないかと思うのだ。割り箸問題も同様である。

中国には経済的な難民が3億人いるという話を聞いたことがあるし、その手の環境で働いているのは子どもであったり、農家も生きていくために農薬などを使い売り上げを出そうと必死だ。

そうして働きながら教育の十分でない農家の子どもが大きくなって農薬の妥当な使い方ができないという悲劇も容易に想像できる。多少論理が飛躍するので申し訳ないが貧困がこれらの諸問題を起こすという事は言い過ぎではないと思うのだ。

それから、中国が経済的に成長して、そういう法整備と管理が進み信頼の置ける国になったとしても日本と物価が並べば生産会社はまた物価の安い国に頼むと思う。そしてまた貧困の国から悲劇は繰り返す。

食に信頼性を求めるのであれば、まず世界の貧困を無くすことだ。
全世界に水道を通すだけでどれだけの人が生きることができるか。
今回の事件で日本人が中国に調査に行くのためのお金で世界のどれだけの人数が救われることか。もちろんODAでの日本の援助額は世界一位であることは素晴らしいと思う。

これはあくまで思考実験だが、そうした考えを持たず中国という「国」が悪い人が悪いと責め立てるスタンスが僕は苦手だ。広い視野で見たらいつでもどこでも悲劇の原因は劣悪な環境にあるのだから。

「著作権」は朝日画廊の商標です

「女子高生」は伊藤ハムの登録商標です。
CNETビジネスリーダーズブログの「クレイジーワークス総裁日記」のエントリによると、「女子高生」というキーワードが伊藤ハムによって登録商標として登録されているらしい。


というわけで調べてみた。
まさかと思って特許庁の検索サイトで「著作権」を調べてみたら朝日画廊が登録していた。

「著作権侵害」という言葉が著作権侵害になる日も近いかもしれない
(実際商標は知財だけどまた別問題)。

ちなみに「文化」はカメヤマローソクのカメヤマ株式会社が。

カルチャーファーストという言葉はまだ商標登録されていなかったので、もしかしたら申請すれば登録できるかもしれない。クリエイターファーストも商標登録しておこうか。

むしろ逆だろ?制限されるべきは大人

今日はもうブログを開かないつもりだったのに条件反射的に記事を書くに至った。挑発的なタイトルは許して欲しい。

この文章の先にある結論は間違っていない。だが、あなたたちが管理できるほど立派な大人であれば、制限をかけるのは大人自身に対してだ。

■[提案]青少年を守る、携帯フィルタリングよりも有効な手段
携帯フィルタリングよりも有効な、青少年保護の手段。

その具体的な方法とは、



未成年名義の携帯電話にかぎり、

電話とメールの相手先に制限をかけること。


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人権ということばを、なんのためらいもなく つかえるひとに、人権を論じるほどの人権意識は存在しない。

あぁそうかー、って思ってしまった自分を殴りたい。見事な「読める行間」と「思考停止スイッチ」。

人権教育は、ありえない
人権教育など、ありえない。教育は人権侵害を前提にするからだ。統制を前提にしない教育なら、強制的に授業の時間が決定されていてはいけないし、場所が勝手に きめられていてはいけないし、おしえられることが学生との相談なしに決定されていてはいけない。


学校のシステムがうまくいってないのでなく、本当は学校の「調整」システムがうまくいってないんだけどそこには少ししか触れない。

気になる記事
それぞれが自分なりの人権概念を持つことは自由ですが、他者を説得するためには自分の考えている「人権」をもっとよく考えてみることが必要でしょう。なんらの条件を考慮せず「一切が平等であるべき」という考えは、むしろ宗教的な概念であるように私には思えます。

まったく仰るとおり。 続きを読む
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